第6日目。今回から循環の生理学です。
循環の生理学1
- 毛細血管に戻りきれない組織液は、リンパ管に集められ体循環の静脈に戻る。
- 心臓には血液の逆流を阻止する4つ弁があり、心房一心室間の弁は、三尖弁と僧帽弁。
- 心筋は興奮伝達系を構成する特殊心筋と、収縮を担う固有心筋がある。
- 特殊心筋は、リズム (洞調律) を決める筋で、洞房結節 → 房室結節 → ヒス束 → 左右の脚プルキンエ線維へと興奮が伝わっていく。
- 固有心筋細胞は単核で、きれいな横紋を 持つ、ギャップ結合で結合しているため、心筋全体は1つの細胞のように機能的同胞体として動く。
- 静止時、心筋細胞内は、外に対して -50~90mVの静止膜電位をもっており、細胞に Na+ がどっと入ると膜が脱分極して収縮し、その後、 K+ が流入すると再分極する。この時の電気的変化を活動電位という。 心筋では、プラトー相も不応期も長い。
- 心筋は伸展されるほど強い張力を生じ、1回抽出量が増加する。これをスターリングの法則という。
- 特殊心筋に分布する副交感神経と、心房、心室の全体に分布する交感神経の二重拮抗支配を受ける