第16日目。消化と吸収の最終日です。
消化と吸収3
酸性蛋白消化物により、十二指腸、小腸上部の基底顆粒細胞からホルモンであるセクレチンとコレシストキニンが分泌される。コレシストキニンは膵臓から十二指腸内に消化酵素を分泌させ、また胆のうを収縮させて胆汁を出させる。この時、オッディー括約筋は弛緩する。
赤血球が脾臓等で破壊されて出るヘモグロビンは、壊れて間接型ビリルビンになるが、これは排泄できない。肝臓でグルクロン酸と結合して直接型ビリルビンになると、胆汁中でウロビリンとなり糞便中に、また、腎臓でろ過されて尿中へ排泄される。肝臓が働かないと黄疸になる。
胆汁は肝臓で出来た排泄物を体外へ出す働きもある。
肝臓の働き
- 過剰なグルコースをグリコーゲンや脂肪に合成して貯蔵する。
- アルブミン等の血漿たんぱくを作る。※抗体を作るBリンパ球が血中にあるため γ-グロブリン (抗体) は血中で出来る。
- 星 (クッパー) 細胞が老化した赤血球やバクテリアを貪食する。
- 有害物質を無毒化し胆汁中に排泄する。窒素廃棄物も尿素に転換する。
- 脂肪を乳化する胆汁をコレステロールから生成する。
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