栄養と代謝1:Day17 <生理学教室58days>

生理学教室58days

第17日目。今回から栄養と代謝です。

栄養と代謝1

  • 異化作用とは、栄養素 (主にグルコース) を、簡単な H20、CO2 、N2 化合物へ分解し、エネルギーを得ることであり、同化作用とは、逆に糖質 (炭水化物) 、たんぱく質、脂肪などに合成したり、エネルギーを高エネルギーリン酸化合物の形で貯蔵すること。
  • 解糖系では無酸素下で、1モルのグルコースから2モルのATPを生産し、クエン酸回路、それに続く電子伝達系では、酸素下で 36(34) モルのATPを生産する。 計 38 (36) モル。
  • 骨格筋で過剰なATPのエネルギーは、クレアチンに預けられ、クレアチンリン酸となって貯蔵される。 これをローマン反応という。
  • 吸収期、グルコースは、エネルギー源として最重要であり、残れば肝細胞脂肪組織筋肉貯蔵される。
  • アミノ酸は、身体組織酵素ペプチドホルモン抗体などの主成分で、飢餓時にはエネルギー源となる。
  • 脂質の中性脂肪は、糖質やたんぱく質の2倍のエネルギー源となり、コレステロールはステロイドホルモン、リン脂質は細胞膜、 ほか、 脳・神経の構成成分となる。余ったら脂肪組織に貯蔵される。
  • 無機質のカルシウムは、の主構成成分であり、また神経筋肉等の機能調節、血液凝固に重要。
  • ビタミン
    • ビタミンA欠乏:夜盲症
    • ビタミンB1欠乏:脚気
    • ビタミンC欠乏:壊血病
    • ビタミンD不足:くる病
    • ナイアシン不足:ペラグラ
    • ビタミンE:抗酸化作用
    • ビタミンK:血液凝固因子を作る

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