第17日目。今回から栄養と代謝です。
栄養と代謝1
- 異化作用とは、栄養素 (主にグルコース) を、簡単な H20、CO2 、N2 化合物へ分解し、エネルギーを得ることであり、同化作用とは、逆に糖質 (炭水化物) 、たんぱく質、脂肪などに合成したり、エネルギーを高エネルギーリン酸化合物の形で貯蔵すること。
- 解糖系では無酸素下で、1モルのグルコースから2モルのATPを生産し、クエン酸回路、それに続く電子伝達系では、酸素下で 36(34) モルのATPを生産する。 計 38 (36) モル。
- 骨格筋で過剰なATPのエネルギーは、クレアチンに預けられ、クレアチンリン酸となって貯蔵される。 これをローマン反応という。
- 吸収期、グルコースは、エネルギー源として最重要であり、残れば肝細胞、脂肪組織、筋肉で貯蔵される。
- アミノ酸は、身体組織、酵素、ペプチドホルモン、抗体などの主成分で、飢餓時にはエネルギー源となる。
- 脂質の中性脂肪は、糖質やたんぱく質の2倍のエネルギー源となり、コレステロールはステロイドホルモン、リン脂質は細胞膜、 ほか、 脳・神経の構成成分となる。余ったら脂肪組織に貯蔵される。
- 無機質のカルシウムは、骨の主構成成分であり、また神経、筋肉等の機能調節、血液凝固に重要。
- ビタミン
- ビタミンA欠乏:夜盲症
- ビタミンB1欠乏:脚気
- ビタミンC欠乏:壊血病
- ビタミンD不足:くる病
- ナイアシン不足:ペラグラ
- ビタミンE:抗酸化作用
- ビタミンK:血液凝固因子を作る
Day16 << >> Day18 準備中